友達ができた夢

24.1.12
夢を見た。

車で一人、知らない土地に来ていた。夢の中の認識では関西で、なんとなく兵庫県。人通りも少なくない狭めの知らない道をおっかなびっくり運転する。山に囲まれているが、しっかり街はある。松本くらいの栄え方。
川に渡した橋に在来線の線路が通っていて、その線路を車で横断する。どういう道?と思うけど、そういう認識。
近くに上田城の崖くらいの小さい山があって、3合目あたりに城(認識では大阪城)が見える。頂上付近にはくすんだ金色のオーラを放つ五重塔が建っている。理由はわからないが、五重塔の少し右にあるやぐらのような建物が燃えていた。
城に行こうと思った。駐車場までの道に不安があったので、車を降りて自転車のように押して歩いた。

次の場面。
城の敷地内の真っ直ぐな道を歩いていた。これを進んで城の手前まで行けば、入城券の券売機があるはず。
道中、同い年くらいの女の子と目が合った。もう顔もよく覚えていないが、綺麗な子だなと思った。色白で、背は私と同じか少し高め。髪は胸くらいまで伸ばした黒髪で、ハーフアップにしていたような気がする。おでこが広く、目は一重が奥二重で、可愛いというより綺麗系の、一見大人っぽく見えるが表情に子供らしさが滲む。そんな子だった気がする。

なぜか少しだけ話した。「お城に来ましたね」みたいな軽い会話。
券売機に着き、列に並ぶ。その子は私の後ろに並んだ。順番が回ってくる。入城券は一人200円。100円玉を入れる時に後ろを振り返って「一緒に買いますか」と尋ねる。彼女は「そうしよう」と言って財布から200円取り出す。「大人200円」と書かれた発券ボタンを2回押した。

その後はあまり覚えていない。おそらく彼女と一緒に城を見学して、彼女の案内で周辺の観光をした。
彼女は地元の大学生。同い年か少し年上で、一度就職した後に大学へ入った。専攻は不明、明日の1限で哲学の講義があると言っていた。
何をしたか、何を話したかは覚えていない。気が合って、冗談を言うことに緊張感が無く、思ったことをそのまま言えた。親友だと思った。

次の場面。
その日の夜、実家の私の部屋にいた。彼女の電話番号だけ知っていたので、電話を架ける。繋がらない。忙しいのかとリビングで夕食を食べていると折り返しがきた。画面に表示された名前は漢字4文字だった。
慌てて自室に戻って通話開始。無事に長野に帰った事を報告して、今日1日世話になった感謝を伝える。
「本当に楽しかった。初対面でこんなに打ち解けた事に驚いている。私は友達が少ない。私の人生に気を許せる友達ができた事が、本当に嬉しい。」
泣きそうなほどの嬉しさを感じながら、彼女にそう伝えたところで夢は終わった。

目覚めたら休日の午前11時。時間がめちゃくちゃあるので少し考える。
夢は自分の頭が作り出したものだから、自分の「親友像」を投影してできた人物と息が合うのは当然である。そんなのほとんど自分じゃん。
むしろ自分が知っている以上の発見をくれないので、実在する親友の下位互換である。

夢に出た理想の親友の上位互換が、現実に二人も存在している。なんだそりゃ、嬉しくて泣いちゃうね。

かゆいかゆい。